プリンツレゲンテントルテ
プリンツレゲンテントルテ(Prinzregententorte)とは、7層のスポンジにチョコレート・バタークリームを挟み、全体をダークチョコレートのグレーズでコーティングしたドイツのケーキである。
トルテ(torte)は、ドイツ語でケーキの意味で、特に切り分けて食べるようなデコレーションケーキなど大型の焼菓子を指す。ザッハトルテのトルテもこれ。
プリンツレゲンテン(Prinzregenten)の方は、「摂政王子(摂政宮)」という意味だが、ドイツでは摂政王子と言えば、基本的にはバイエルン王国王子のルイトポルト・フォン・バイエルン(自身の甥にあたるルートヴィヒ2世とオットー1世の摂政を務めた)を指している。
ブリティッシュベイクオフでは、シーズン12のドイツをテーマにした週であるエピソード5のテクニカルチャレンジの課題となっており、摂政のケーキとして紹介された。
このケーキのプリンツレゲンテンもルイトポルトのことで、彼にちなんだものであることは間違いないが、正式な起源については諸説ある。例えば一説には、宮廷菓子職人がルイトポルトの誕生日に作ったものとも、ルイトポルトの料理人が作ったともされている。
ちなみに、ケーキが7層であることには意味がある。これは、かつてバイエルン王国の領域であったバイエルン州を構成する行政管区(県)が7つである為である。ちなみに、層が7つになったのは、第二次世界大戦後にアメリカによって区画が変更されて以降のことで、それまでは、バイエルンの行政管区も、層も8つだった。
ただし、層の数は厳密なものではなく、最低6層あればよいらしい。
ブリティッシュベイクオフで使われているミキシングボウルはこれです↓